2011年3月13日日曜日

クルーズ講演会

3月6日(日)講演会が行われました。
内容は、「新しい旅のかたち~クルーズ~」

日本人のクルーズに対するイメージは、高級・長期・堅苦しい
など、あまり良いものではありません。日本は周りをすべて海
に囲まれた島国であるにもかかわらず、そうしたイメージからか、
クルーズ(船旅)に対する関心が少なく、今、東アジアはクルーズ
の空白地帯となっています。しかし現在、世界で主流となって
いるクルーズは、日本人の思い描くものとは全く違っているのです。

そんな、日本ではまだ知られていない現在のクルーズの魅力と、
港への経済波及効果について、目から鱗の講義をして下さった
のが、大阪府立大学大学院教授の池田良穂先生です。
池田先生は、時空館建設に携わった方の1人で、「博物館は、
昔の資料や遺物を展覧するだけでなく、今、生きているものも
見る事ができなくてはならない。」という先生の助言から、あの
素晴らしいガラスドームが出来上がりました。

 ご自身もクルーズが大好きで、ご家族とよく旅行に行かれる
池田先生。そんな先生が語る、クルーズ最大の魅力…それは、
“時間に縛られない自由”です。

現在、クルーズ客船は超大型化が進み、2010年にデビューした
ALLURE OF THE SEAS(アリュール・オブ・ザ・シーズ)は
総重量22万t、全長360mにも及びます。6000人の乗客を
乗せる事ができ、建造費はなんと1300億円!!その姿はまるで、
海の上を移動する街。
船内は、公園・遊園地・レストラン・エンターテイメント施設
などを含む7つのエリアに分けられており、1度のクルーズで
船内の全ての施設、イベントを攻略することは難しいそうです。

航程は、ほとんどが1週間以内の短期クルーズ。平均1泊1万円と
とてもリーズナブルで、お酒とチップ以外の全ての料金がここ
に含まれます。
好きな時に食べ、好きな事をして、好きな時に寝る。そして、
「目覚めれば新しいまち」のキャッチフレーズの通り、目覚めると
次の街に到着しているのです。もちろん嫌なら港に降りず船の
プールでサーフィンしていてもよし!スケジュールに縛られず、
マイペースに過ごす事が出来る自由。これがクルーズ最大の魅力
だと先生は仰られていました。

「客船の大型化による料金の値下げ」や「低賃金で雇うことの
できる外国人クルーとチップの関係」などなど、興味深いクルー
ズ学が盛り沢山だった今回の講演会。中でも特に注目すべき点が、
「起点港への経済波及効果」です。
多くのクルーズ客船が、“定点定期クルーズ”といって、出港
した港と同じ港に帰ってくるというスタイルをとっています。
その起点となる港を“起点港”といい、超大型客船の定点定期
クルーズが、起点港にもたらす経済効果は、なんと300億円にも
上ります。

 そんなクルーズ客船がいよいよ今年、日本にもやって来る!
という事で、それに名乗りを上げたのが大阪港です。課題はたく
さんありますが、先生は今、大阪港をクルーズのメッカにすべく
尽力されています。

江戸時代、「水の都 大阪」として“菱垣廻船”で賑わった大阪港。
今度は超大型クルーズ客船で賑わう「クルーズのメッカ」として、
蘇る日が近いのかもしれません。
そう考えると、大阪の未来は明るいのではないでしょうか。

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